調停にて使途不明金を追求して流動資産のすべてである数千万円を獲得して解決した事案

この記事を読むのに必要な時間は約3分です。

【事案内容】遺産分割

性別:男性二人

被相続人との関係:子

相続人:依頼者と兄弟

相続財産:預金、不動産、生命保険など

 

【ご相談内容】

依頼者の方は、兄弟と相続について話し合うものの、検討違いな提案を繰り返され、当事者同士では解決できないと考えて、当事務所を訪れそのまま受任となりました。

 

【対応と結果】

受任後、依頼者の方と方針を確認し、相手方の従前の対応を考えると調停をした方が早いと考え、調停申し立てをしました。

調停が開始しても、相手方は要領を得ない回答に終始しており、調停も早晩不成立になりそうな状況でした。

明らかな使途不明金についても、関連性の乏しい資料を提出して、何をしたいのか理解できませんでした。

仕方ないため、審判で現存財産を法定相続分で相続し、使途不明金を民事訴訟で追及していくしかないと覚悟を決めました。

ところが、相手方が代理人をつけたために流れが変わりました。

以後の調停では、遺産の評価などもスムーズに進み、現存財産についてはすぐに調停成立にできるところまで進展しました。

こちらとしては、調停を早期成立させて民事訴訟で使途不明金を追求していく方針でしたが、相手代理人から使途不明金を含めての解決を提案されました。

当初の条件は、到底受け入れられるものではなく一蹴しましたが、次第に開きがなくなり、受任当初に私が落とし所として考え、依頼者の方も「早期解決ならその条件でよい」と言っていた条件を引き出すことが出来ました。

正直、民事訴訟をすれば、それ以上の条件を引き出せる可能性も十分ありましたが、依頼者の方が相手の提案を受け入れたため、無事解決となりました。

民事訴訟となれば、1年は更にかかっていたことを考えると非常に賢明な判断をされたと思います。

やはり即調停を選択し、理解力のない相手方に重圧をかけ、耐えられなくなった相手方が弁護士をつけたことが解決につながりました。

この記事の執筆者

島武広
島武広島法律事務所 代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
当サイトでは、相続問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度相続に注力する弁護士にご相談ください。
相続財産の分け方で困っている

相続財産の分け方で困っている

「親族が揉めていて話し合いが進まない」
「相続財産で争いたくない」

このような方はこちらをクリック »
財産の使い込みで困っている

財産の使い込みで困っている

「財産を使い込んでいる相続人がいる」
「預貯金の使い込みを疑われている」

このような方はこちらをクリック »
最低限の相続分がもらえない

最低限の相続分がもらえない

「親の財産を相続できない」
「遺言に自分の相続分が書いてない」

このような方はこちらをクリック »
不動産の売却に納得しない相続人がいる

不動産の売却に納得しない相続人がいる

「住宅の処理について揉めている」
「親族間で話がまとまらない」

このような方はこちらをクリック »
相続人の一人が財産開示をしてくれない

相続人の一人が財産開示をしてくれない

「自分で調べようと思うがどうしたらいいか
わからない」

このような方はこちらをクリック »
相続したくない財産がある

相続したくない財産がある

「故人の借金を残していた」
「事情があって相続したくない」

このような方はこちらをクリック »
前妻との子との話し合いに不安がある

前妻との子との話し合いに不安がある

「聞いた事のない前妻と子どもがいた」
「突然、前妻が名乗り出てきた」

このような方はこちらをクリック »
遺言無効を主張したい

遺言無効を主張したい

「親が認知症だった」
「故人が書いた遺言だと思えない」

このような方はこちらをクリック »

FAQ

   

選ばれる理由

   

弁護士に相談するタイミング