複数種類の遺産の中から希望した遺産を死守して解決した事案
解決事例:遺産分割(経営権・非公開株式の取得)
法定相続分を無視するきょうだいとの紛争を調停により整理し、経営権に関わる非公開株式を死守した事例

ご相談の背景と課題
依頼者の方は法に基づいた円満な解決を望んでいましたが、他のきょうだいたちは根拠のない独自の取り分を主張し、協議は完全に決裂。特に、依頼者が経営している非公開会社の株式が遺産に含まれており、これが他のきょうだいに渡れば経営に重大な支障が出ることは明白でした。経営権を守りつつ、不当な要求をいかに退けるかが最大の課題でした。

弁護士の対応と解決の結果
話し合いに応じない相手方に対し、当事務所は速やかに遺産分割調停を申し立てました。相手方は調停の場でも不当な主張を続けましたが、こちらは「審判(裁判官による強制的な決定)も辞さない」という強い姿勢を維持。調停委員や裁判官から、審判になった場合の法的見通しが繰り返し示されたことで、ようやく相手方も「これ以上の主張は通らない」ことを理解しました。
事例の詳細
遺産分割
性別 男性
被相続人との関係 息子
相続人 依頼者ときょうだい3人
相続財産 預金、不動産とその賃料、非公開会社の株式
ご相談内容
依頼者の方は相続も単に法定相続分とおり分けることと考えていましたが、他のきょうだいがなぜか納得せず、紛争化してしまい相談にいらっしゃり、そのまま受任となりました。
対応と結果
交渉しましたが埒が明かないため、調停での話し合いとなりました。
調停開始当初も交渉時と同じようなまったく法定相続分を無視した主張を相手はしていました。
相手代理人に、どうして普通に遺産分割できないのかと伝えますが、「本人が納得しない」というばかりでした。
仕方ないので、淡々と手続を進めていくことにし、審判でも構わないとの方針でいくことにしました。
ただ、非公開会社の株式は依頼者の方が経営されているため、どうしても取得しなくてはなりませんでした。通常の遺産分割が出来ないきょうだいに取得されては経営に支障が出ることが容易に想像出来たからです。
相手代理人に説得されても考えを変えませんでしたが、調停員から繰り返し説明を受け、裁判官の考えも示され、審判になったらどうなるかを相手方はようやく理解し、通常のとおりの遺産分割に相当する条件で無事調停成立となりました。
懸念の株式も無事取得でき、依頼者の方も満足してくださいました。
最近、きょうだいの1人が然したる根拠もなく、多くの取り分を主張して弁護士が代理人となるケースが増えてきています。
遺産分割調停は離婚調停などと異なり、システマティックに淡々と進んでいきます。
ですので、聞き分けのない相続人がいる場合、審判を視野にどんどん手続を進めていく方が早いことも多々あります。
この記事の執筆者
- 島・鈴木法律事務所 代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
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当サイトでは、相続問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度相続に注力する弁護士にご相談ください。
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