兄妹間で事業をしていた母親の財産を遺産分割し不動産の売却・株式譲渡で成功した事例
争点
遺産分割
情報
依頼者:男性
被相続人との関係:長男
相続人:依頼者、長女
相続財産:預金数千万円、家業の株式、複数の不動産数千万円
ご相談内容
家業を継いだ依頼者様が長女との遺産相続交渉をしていたところ、相手代理人が没交渉となり対応に困って当所に相談へいらっしゃいました。
内容を確認すると、遺産の中の不動産の管理に困っていること、遺産に会社の株式があり相手方も所有しており抜本的に解決したいとのことでした。
対応と結果
早速、相手方代理人に連絡を取るものの、やはり音沙汰無し。
放置されるのが目に見えたのですぐさま家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てました。
調停が東京家裁で行われたこともあり、適切かつオートマティックに進行していきました。
相手方の希望はキャッシュで相続したいということであり、こちらとしても不動産と株式を取得したかったため渡りに船でした。
ただ、不動産の評価額について折り合うことが出来ず不動産鑑定士を入れることとなりました。
相手方代理人は何もしなかったのですが、こちら不動産鑑定士の方からの要望を不動産会社の協力の下、要求以上に回答していき不動産の価格を想定以上に下げることに成功しました。
それと同時に懇意にしている不動産会社をいくつか当たり、不動産を相続した場合いくらで売れるかを調査してもらったところ鑑定結果を大幅に上回る金額での買い取る方を見つけることが出来ました。
不動産鑑定士の鑑定結果を基に遺産分割案を作成していき、残るは株式の金額となりました。
ここでも交渉の過程で出た金額を相手が鵜呑みにして自らが所持している株式すらも廉価で譲ってもらえることとなりました。
会社の決算書をしっかり読めばそのような価格にはならないことは明白でしたが、然したる異議もなく廉価な金額で決着しました。
無事和解となり、キャッシュで支払った金額が処分した不動産の売却価格を大幅に下回ることとなり依頼者の方に大変満足していただけました。
不動産の価格を決定する過程で勢力注いだことと不動産を高額で売却出来る相手を見つけていたこと、及び、株式における交渉が大成功と言える原因となった事案でした。
この記事の執筆者
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