希望通り不動産を取得するも相手弁護士が放置を繰り返しやむなく調停で解決した事案

争点

遺産分割

情報

依頼者:男性・女性

被相続人との関係:甥・姪

相続人依頼者:姉妹、甥・姪

相続財産土地建物:100万円相当・預金2000万円

ご相談内容

依頼者の方は、ご兄妹で相談にいらっしゃり、未婚の叔父が相続財産を残してお亡くなりになったところ、相続財産として狭い土地と共有建物があり、相談者の相続した土地にその建物が建っていました。

既に数年間空き家状態が続いていたため、建物管理の心配をされて来所されました。

対応と結果

まずは当時の相続人であった姉妹4人に連絡を取ったところ、そのうちの3人について宗教でお世話されているという方が間に入ろうとしたため「弁護士法違反になるのであなたとは話が出来ない」と伝えたところ、相手に代理人が付きました。

この代理人が長期紛争を招くこととなります。そうこうしているうちに、もう一人の相続人の方がやはり未婚でお亡くなりになりました。

二人分の相続となりましたが、相手代理人との交渉はスムーズに行われ、早期に大筋で双方の合意が取れました。

後は遺産分割協議書を作成するだけだったのですが、なぜか相手代理人と音信不通となりました。

再三再四連絡を取るも折り返しも来ない状況が続いていたところ、3人のうち1人の健康状態が優れないと言うことで相手方代理人がようやく連絡をくれましたが、そこからでは間に合わず、相続人の方がやはり未婚のまま亡くなってしまいました。

その方は特に熱心に宗教活動を行っていたため、依頼者の方は相続放棄を選択されました。

その間、お亡くなりになった方の遺産の状況を開示するよう相手方代理人に請求しましたが音沙汰無し。

この間も依頼者の方には、相手の代理人がまるで代理人の体をなしていないので調停をした方が良いとアドバイスしていましたが「親族間なので大事にしたくない」とのご意向でした。

そこで、やむなくですが相手代理人に過去の対応についての書面を送り、早期対応しなければ所属弁護士会への懲戒請求を行う旨通知したところ、慌てたのか多少動いてきました。

ただ、それも束の間で再び放置状態になったため、やむなく調停申し立てをしたところ、さすがに相手方代理人も出頭し2回で無事調停成立となりました。

調停条項は、よく読めば多少事前合意よりも当方に有利となっていましたが、相手代理人は確認もせずそのまま合意となりました。

依頼者の方の懸念だった不動産は、すべてこちらで相続し、事前に登記するに支障はないか確認し、当所の紹介で売却相手も見つけていたため、解決即処分が出来依頼者の方には満足して頂きました。

代理人次第でこのような長期に亘ってしまうことを実感した事案でした。

この記事の執筆者

島武広
島武広島法律事務所 代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
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