遺産分割が進まないときの対処法

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

遺産分割をしようと思っても相続人間でなかなか話が進まないということもあるかと思います。

そういったときの対処法をここでは説明していきたいと思います。

 

1 進まない理由を確認する

対処法を考えるにはその理由を把握する必要があります。

よくあるケースは下記のとおりです。

 

①相続人の一人が自己の見解を強硬に主張して譲らない

長男などほかの相続人より自分が上とマウントを取るような人だとこのような主張をよくします。

 

②相続人の一部が感情的になっている

親しいだけに自分の見解を受け入れてくれないことに腹を立てるとか、長年訳の分からないことを言い続けてきた上に更に相続でも訳の分からないことをいう等多々あります。

 

③遺産の対象となる財産が確定できない

遺産が多いなど、内容が複雑なケースでは、遺産の対象財産の調査に時間がかかります。

 

④被相続人(亡くなった方)と同居していた特定の相続人が遺産の管理をしているが開示してくれない

 

⑤遺産の評価をめぐって争いとなっている

遺産の対象に、不動産、非上場会社の株式などがあると、遺産としての価値を適切に評価しようにも相続人の一部が自己の考えを譲らないなどあります。

 

2 対処法について

結局上記のようなケースでは一部の「わからず屋」がいるためになかなか話が進まないのです。

そういったわからず屋を黙らせるには2つの方法があります。

 

①調停を申し立てる

遺言がないのであれば、裁判所に調停を申し立てた時点で、いつの日か法定相続分での分割となります。

 

相続人の一人が訳の分からないことを言い続ければ、審判へ移行して法定相続分とおりの相続となります。

 

評価に争いがあれば鑑定士が評価をするなど、システマティックに話が進んでいきます。

 

相手のゴネ得はなくなるわけです。

 

②弁護士に依頼する

訳の分からないことを言う相続人も、相手が弁護士を入れたら観念してまともな話し合いをすることが多々あります。

 

それでも訳の分からないことを言い続けるのであれば、弁護士を代理人として調停を申し立てれば、有利にことを進められます

 

相手も代理人をつけてくれれば、余程ひどい代理人でない限り、相手代理人が相手を説得してくれることで、妥当な結果に向けて進んでいきます

 

以上遺産分割が進まないときの対処法について話してきました。

 

何かの参考になれば幸いです。

 

このような記事を読む時点で、何かに不安を感じていらっしゃるか、もう話し合いに行き詰まりを感じているのではないでしょうか。

 

そういったときは専門家である弁護士に相談することが大切です。

 

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

事案に即して最良の対処法をご提案させていただきます。

 

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この記事の執筆者

島武広
島武広島法律事務所 代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
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