Q親と同居している家を相続して住み続けることはできますか?
A親と同居していることだけで家を相続できるわけではありません。
住み続けるには、
- 遺言書を作成してもらう
- 遺産分割協議で相続する
方法があります。
遺言書を作成してもらう
親御さんに同居している不動産はご自身に相続させるという遺言書を作成してもらえれば、そのまま住み続けることがほぼ出来るといえます。
その際気を付けたいのは、単に不動産を相続だと、数ある中から不動産を相続できるだけでその他財産について不明だと、代償金の支払いが生じてしまう可能性も残ります。
ですので、遺言書を作成してもらうのであれば、その他財産についても誰が相続するか指定してもらう方が賢明です。
例えば、不動産は○○、その他一切の財産は相続人間で法定相続分で遺産分割する、などであれば確定的に不動産を取得できます。
あとは遺留分の問題が残るだけとなります。
遺言は公正証書遺言ですとなお安心です。
遺産分割協議で相続する
この方法では、他の相続人に同意を得ることが必要になります。
更に、通常不動産の価値は高いため、不動産を相続するとご自身の法定相続分を超えることが多く、その場合他の相続人に代償金を支払う必要があります。
また、不動産の価額には複数の査定方法があり、会社や人によって金額に差異があるため、不動産の価値をいくらにするかで争いとなることがあります。
以上からするとやはり①遺言書作成が確実な方法といえます。
この記事の執筆者

- 島法律事務所 代表弁護士(神奈川県弁護士会所属)
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