従前からきょうだい間の仲が悪く没交渉となっていたため、遺留分減殺請求を代理して解決した事案

争点

遺留分減殺請求

情報

依頼者：女性

被相続人との関係：長女、次女

相続人：依頼者、長男

相続財産：土地建物７０００万円相当

ご相談内容

お母様がお亡くなりになったところ、公正証書遺言が作成されており長男の方がすべて相続することのみが記載されていました。

残りの相続財産である土地上に相談者様の建てた建物があったため、結果次第では建物収去を余儀なくされるおそれがありました。

そこを回避すべく相手方と交渉していくこととなりました。

対応と結果

間もなく通知を長男宛に送ったところ、奥様からすぐに連絡があり交渉を開始しました。

きょうだい間の断絶は根深く当初は建物収去に相手が拘っていました。

双方に言い分がありきょうだいのどちらが悪いと言うことではなく、長年ボタン掛け違いから感情的なしこりを無くすのは困難な状況となっていました。

ただ、こちらとしても諦めるわけにも行かず粘り強く交渉を続けていったところ、長男の奥様から一定の信頼を頂けるように徐々になっていきました。焦らずに無理せず交渉を続けていったところ、徐々に相手の態度も当職には緩和していきました。

そのような状況が続いたところ相手方の都合で解決のタイミングとしては「今だ」という好機がやってきたため、依頼者の方と打ち合わせを重ね、交渉成立を狙ったギリギリの代償金を提示して解決を目指しました。

それまでの交渉が功を奏したのか奥様が長男の方を説得していただき、何とか解決となりました。

結果代償金も極めて正当といえる金額となり依頼者の方にも満足していただけました。

今回の結果は、相手の奥様から「この件が終わったら何かあったとき先生にお願いするわ」などと言ってもらえるまでに交渉相手として信頼を頂いたこと、及び、交渉を終結させるタイミングを間違えなかったことが大きかったと思います。

弁護士としても当所にご依頼頂いたから出来た解決ではないかと思える事案でした。