相続放棄したら家はどうなるのか

相続とは必ずしもプラスの財産だけではなく、借金などのマイナスの財産も引き継ぐことがあります。

そのようなときにあるのが相続放棄です。

相続放棄をした場合に、借金の他に家などの不動産を保有していた場合どうなってしまうのでしょうか。

以下説明していきます。

１　相続放棄をしたら家はどうなる

相続放棄とは、被相続人の財産・遺産に対する相続権の一切を放棄することです。

相続放棄した場合、借金といったマイナスの財産だけでなく、家といったプラスの財産のいずれも相続人が承継することはありません。

相続放棄をした場合、上記したとおり、相続権を放棄したことになるので、相続人ではなかった扱いとなります。

そうすると、相続放棄した相続人の、次の順位の相続人は、相続するか、相続放棄をするかを決めていくことになります。

では、相続人全員が相続放棄をしてしまった場合には、どうなるのでしょうか。

相続放棄の効果としては、相続権を放棄したことになるので、相続人が一切いないことになります。

相続放棄をしたいのであれば、基本的に家に住み続けることはできません。

しかし、相続放棄をしても家に住みたいという場合には、例外的にですが、相続放棄の後に、家を買い戻す必要があります。

次の順位の相続人や相続財産清算人（相続財産管理人）から家を買い戻すことで、再度家に住むことができるかもしれませんが、買い戻せると決まっているわけではありませんので、注意が必要です。

まず、相続放棄をする場合には、家の片づけや遺品整理については気を付けましょう。

なぜなら、被相続人の遺産を処分してしまうと、単純承認とみなされて、相続放棄をすることが出来なくなるおそれがあるためです。

他にも、形見分け、家の管理費用の支払いなどをしないようにしてください。

迷ったら弁護士に相談しましょう。

以上、相続放棄した場合の不動産について述べてきました。

相続放棄は、申述の期間が３か月と短いため、迷っている暇はありません。

相続放棄でお悩みなら専門家である弁護士に相談しましょう。

是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。

多数の相続放棄案件を扱ってきた経験とノウハウから適切なアドバイスをさせていただきます。

島武広島法律事務所　代表弁護士（神奈川県弁護士会所属）: 当サイトでは、相続問題にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で、「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度相続に注力する弁護士にご相談ください。